TEL.099-267-1455

製薬・医療機器企業と職員の関係について

平素より当院の医療活動へご協力いただき誠にありがとうございます。
この度、鹿児島生協病院および谷山生協クリニックにおきまして、企業の皆様と職員との関係について、職員の行動が利益相反の問題を引き起こすことが無いよう、「患者様の利益」を最優先にする立場に立ち、社会的常識や倫理的に公正かつ透明性を重んじたものになるよう内規を改定いたしました。
つきましては、企業の皆様のご理解とご協力を賜りたく、以下にご案内申し上げます。

当院における営業活動について(抜粋)

(1)医師への面会について

  • アポイント制とさせていただき、事前のお約束がない方の職員への宣伝活動は禁止します。
  • 申請はメールで行います。以下の情報を記載したメールを毎週土曜日までに送信ください。
  • 医師が面会を希望する場合にのみ、お電話かメールにて直接医師よりお返事いたします。
  • お返事がない場合は誠 に申し訳ございませんが、医師が必要でないと判断したとご理解ください。
  • 電話やメールでアポイントの採否のお問い合わせには対応できませんのでご了承ください。
  • 医師との面会時間は、原則毎週木曜日の12時30分から13時45分までとします。
  • 職員の休憩時間となりますので休憩時間確保の観点から短時間で、集中しないようご配慮ください。
  • それ以外の時間については診療時間となりますのでご遠慮ください。
  • 午前診療の都合で規定の時間での面会が困難な医師については、当該医師の指示に従ってください。
  • 面会場所は医局会議室とします。訪問されましたら医局カウンターにある訪問記録簿を記載ください。
  • 検査、手術等に関する打ち合わせ等については随時対応いたしますので医局秘書へご相談ください。
  • 施設建物内やその周辺での医師待ちは禁止します。

メール記載事項

  1. 御社名、ご担当者名、ご連絡先(電話番号やメールアドレス) ※メールの署名で結構です
  2. 面会を希望する医師名
  3. 面会内容:(副作用報告や効能追加、その他採用している医薬品について等)
  4. 面会希望日時(複数記載をお願いいたします)

医局向け宛先  ikyoku@kaseikyohp.jp 医局秘書(担当:上村、加治屋)

(2)薬剤師等、他部門の職員への面会

  • 事前にお電話にて当該部署の管理者の許可を得たうえで面会をお願いいたします。
  • 検査、手術等に関する打ち合わせ等については対応いたしますので部門管理者へご相談ください。

薬剤部向け宛先  yakkyoku@kaseikyohp.jp 薬剤部(担当:中村)

(3)院外での面会

  • 学会、講演会等での面会は規制いたしません。
  • 会食やその他の接待は禁止します。

院内での医薬品(診療材料)説明会、WEB講演会等の開催について

  • これまでどおり事前届け出制とします。
  • 開催は平日13時00分から13時30分または平日17時00分以降でお願いいたします。
  • その日時に院内や法人の企画がある場合は開催できません。
  • 学習会開催の依頼を受けた企業は、事前に必ず医局長(医局)、部門管理者(医局以外)に「院内学習会・講演会等開催届」を提出し、許可を得て開催することとします。終了後は簡易な実施報告書の提出をお願いいたします。
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企業の関係する講演・学習会への職員の参加ならびに派遣について

(1)鹿児島市内・市外で開催される講演会について

  • 案内チラシは医局秘書へお渡しください。医師への直接配布を禁止します。
  • 企業からの補助提供(タクシーチケット、交通費、宿泊費)は不要です。

(2)県外で開催される講演会について

  • 企業からの補助提供(タクシーチケット、交通費、宿泊費)は不要です。
  • 業務上必要な場合は病院負担で対応します。
  • 職員においては管理部の指示のない参加に関する費用は全額自己負担としております。
  • 土曜、日曜の開催が多く、当院の診療体制への影響も大きいためご配慮いただければ幸いです。

講演および座長依頼について

  • 製薬企業内の講師依頼についてはこれを禁止し、その他の講演会や研究会については許可制とします。
  • 職員の講師依頼については事前に管理部(院長)の許可を必要とします。
  • 企業より病院管理部(院長)へ要請文書を提出し、許可を得て初めて対象者へ依頼を行ってください。
  • 要請文書には具体的な開催内容や職員に支給する費用の明細等の記載をお願いいたします。

企業からの物品、診療に用いる資料・資材、飲食、人員、その他の提供について

(1)物品(診療に使用しないもの)

  • 企業による、院内においての物品の提供を禁止します。
  • 院外の講演会や学会においては、「一般の人が過度と感じない」ものであれば提供可とします。
    物品(診療に使用しないもの)の例 : ボールペン、付箋等の文具、ティッシュ、カレンダー等

(2)診療に用いる資材

  • 診療、調剤に必要と判断される資料・資材(健康増進などの情報提供資材も含む)に関しては、企業から提供を受けて良いこととします。
  • 一般に市販されている資材(書籍、ガイドラインなど)は病院の費用で購入します。

(3)その他

  • 院内における飲食物(弁当、菓子、飲料等)の提供を禁止します。
  • 企業からの院内外での学習会などへの無償の人員の提供は禁止します。
  • 病院内外での企業担当者との会食、付け届け等の接待は一切禁止します。

新薬の宣伝について

当院薬事委員会で申し合わせている「新薬原則1年間見送り」ルールに則り、新薬については原則として発売後1年間は採用しないことを引き続き徹底します。

企業への内規提示と違反した場合の対応

  • 企業の対応に疑義が生じた場合は鹿児島生協病院薬事委員会で対応を協議します。
  • 当院の定めるルールに違反した企業については、管理部および薬事委員会で判断し、「出入制限」を行います。同様に違反した職員については、管理部または所属長より指導を行います。

本内規の取り扱いについて

  • この扱いは2018年5月1日から実施します。
  • 内容は社会の要請や倫理規範の整備に合わせ、適切に整備・改定します。
  • 企業の皆様におかれましては、公正競争規約とプロモーションコードの順守をお願いいたします。

以上、ご理解とご協力の程何卒宜しくお願い申し上げます。

総合病院鹿児島生協病院 院長 樋之口洋一